ネット不動産フロンティアノート



インターネット時代の仲介業・・・ No.2-2

ネット不動産は二つの店舗を持っていることが最大の特徴です。
つまり、ホームページ店舗(バーチャル店舗)と実店舗(リアル店舗)という二つの店舗を同時に、しかも上手に運営しなければ、企業経営としてのネット不動産は成り立ちません。

ホームページ(店舗)は、例えていえば無料の自動販売機で、物件情報という「商品」を売っているようなものです。
商品(物件情報)の質が良く、品揃えも豊富で、商品説明も十分であれば、自動販売機の設置者に会ってみようかとなるはずだというわけです。

ホームページ店舗・ネット店舗の特徴・効用はこれだけではありません。
自販機の場合は、その前を通りかかった人しか利用できないという制約がありますが、ネット店舗は、地域無制限で24時間、年中無休で働いてくれます。

ネット店舗という自販機は、工夫次第で、物件情報という商品以外にも様々な「情報」を提供することができます。
会社がどんな姿勢で取り組んでいるのか、経営者やスタッフはどんな人柄でどんなスキルを持っているのか。
不安・不信対応産業という側面を持つ不動産仲介業界にあって、これらの「会社情報」の発信は必須アイテムです。

ネット不動産にはもう一つの機能としてのリアル店舗があります。
リアル店舗は、本来の不動産仲介業が担ってきた、物件調査、現地案内、ローン手続き、契約・引渡しといった、人的要素の強い部門です。

このリアル店舗の部分に、業界の旧い体質が根強く残っていて、「近代化」や「透明化」が徹底しない原因だとよく言われます。
この問題については、折にふれて考えることにしましょう。

不動産仲介業は情報産業と知識産業の二つの側面を持っています。
ホームページとEメールを使った情報提供という意味では情報産業です。
物件の目利き、値ぶみ、安心・安全取引のサポートという意味では専門性の高い知識産業といえます。

ところが、旧態依然とした、チラシ集客、強引な追客という営業スタイルにこだわっている仲介業者も少なくありません。

魚のいる場所を探して マキ餌を撒き、寄ってきた魚をつり上げる。お客さまの立場(魚の立場?)や利益が全く見えないし、見ようともしない。
仲介業者の利益=成約だけの論理や戦略・戦術を説く「不動産戦略家」もまだ「健在」なようです。

ネット不動産はまだまだ創業期であり、しかも、その初期です。
しかし、インターネットを利用して広告費を浮かすというレベルのとらえ方ではなく、ネットとITを活用して、不動産仲介業というビジネスモデルを根本から変改したい。お客さまに役立つだけでなく、地域や世の中にも役立つような業界にしようという動きもここ数年着実に進んでいます。

ネット不動産は資本力や資金力に依らない、ネット店舗、つまりホームページとメールでどれだけお客さまの信頼感・満足感を得られたかという、知識や知恵を最大の経営資源・資本とする新しいビジネスモデルだと言えます。

もともと仲介業界には地域密着、顧客本位、信頼・安心を看板にしてきた老舗企業も少なくありません。
そこに共通しているのは、お客さまとの「関係資本」、「信頼資本」、「評判資本」、「文化資本」といった目に見えない知識資本を元手に商売をするビジネスモデルだったといえます。

インターネット革命は、この「目に見えない資本」をホームページとメールを通して「目に見える資本」、「見える知識資本」とすることを可能にしました。

この「知識資本」の見える化は、これからの不動産仲介業界に圧倒的な影響力を及ぼすのではないでしょうか。



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